4月、どうぶつ基金さんからいただいたチケットを使い、無事3頭の不妊手術を終えました。
当初予定していた子とは違う子になりましたが、
①週末に捕獲
②週明けに病院へ預け手術
③週の終わりに迎えに行き
④週末リリース
を3回繰り返しました。
提携病院があまり近いところではなかったため週に1頭程度を予想し最低限の3枚で申請しましたが、今の生活サイクルの中ではやはりこれが精一杯…。
4月始めはバタバタして5月のチケット申請をし忘れていたのでTNRはストップしようと思いましたが、やはり少しずつでもしていかないとな…と思い時間があれば1頭でもTNRするつもりです。
4月、3頭目を提携病院に連れて行った時のこと。
私が病院に到着したのは午後7時半。
私と入れ違いに出てきた方が置いていったらしき猫。
ワイヤーネットで自作されたと思われるケージに入っていた、薄汚れた2頭の猫。
先生によると、会社に住み着いた猫を捕獲し連れて来られたんだそう。お腹も大きかった。
『あなたで16匹目だよ』
耳を疑いました。
これは今日だけのことなのだろうか…
通常、飼い猫の不妊手術をする際には病院と相談し空いている日の中から手術予定日を決める。
私が自費で手術に連れて行く病院では、飼い猫は上記での対応だけれど、保護した子たちに関しては早急に対応してくださりそれでもかなりありがたい。
が、その提携病院は予約も無しで連れて来られた猫たちを受け入れているようなのです。
その日だけで16頭だとしたら、先生方は診察が済んでからや次の日の診察の合間などに次から次へと手術をしていかなければならない。また次の日も猫たちが運び込まれてくるかもしれない…
診察も手術も費用が出来るだけ抑えられるよう、受付も先生が対応、パソコンなどの機器も使わずノートに手書きで書き込みながら管理されている。
不妊手術の費用を聞いたらどこよりも安い。高速を使って来てもここの方が安いから、と近隣県から猫を連れて来られる方もあるとのこと。私のようにチケットを使いに来る人もいるだろう。
こんな一点集中で良いのか?
先生が疲弊してしまわないのか?
連れて来られる野良猫たちは威嚇が激しいであろうし、手こずるはず。
そんな手間を掛けても
『ぼくたちがやるしかないじゃない。』
と猫たちの未来を思う一心で引き受けてくださっていることに頭が上がらなかった。
さくらねこTNRチケットが使える提携病院は、岐阜県内には2軒のみ。
それが意味するものは……
野良猫たちに不妊手術を施した人と病院に、相応の助成金でもあれば良いのに。
私が今の餌やりさん宅の猫たちを全頭不妊手術し終えたら、どうぶつ基金のさくらサポーターになって少しでもお返したい。
そう考えるとともに、その病院でお手伝いがしたい、とも思いました。
野良猫を洗濯ネットに入れるのは本当に大変なことです。
※猫は洗濯ネットに入れると視界が悪くなり動きも制限されるため、比較的おとなしくなります。暴れて破いてしまう子もいますが…そういう子には2枚重ねて使います。
噛みつかれても痛くない、出来れば革製品でない丈夫なグローブはないだろうか…ファスナーを閉められる程度の指の動きも可能なもので。
先生方の負担を少しでも減らせたら良いのにと強く感じています。
動物愛護センターで地域猫として認められれば不妊手術費用は無料です。
でも、多分、地域に済む猫たちを何とかしようと思ったとき、猫全てを把握して写真を撮って自治会を説得してボランティアを募って餌やりさんとトイレ場所を決めて書類を出してといった時間にも猫たちは繁殖しているのです。
説得しながら同時にTNR活動は、一人ではかなり厳しいと思った。
自治会長のもとへ足を運び地域猫活動に自治会で協力いただけないかと話したとき、あまり好意的な言葉をいただけなかった。
そんな中で私は餌やりさん宅にいる20頭を超す猫たちを見て、説得はあきらめてすぐ行動することにしました。
昨年夏から11頭の不妊手術をしました。
現実、費用も体力も半端なく消耗し挫けそうになりますが、行動するしか猫たちを救う方法はありません。
もう少しTNR対象の頭数が減れば、説得の時間も作れるかもしれませんが…
今はまだ行動する方が優先でしょう。
行政が、待っているだけでなくもう少し踏み込んでくれたらありがたいのにな。
保護団体も、個人ボランティアも、地域猫を見守る人たちも、野良猫たちを引き受ける病院も、保護猫カフェも、みんなみんな、疲弊し破綻してしまう前に…
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