top of page
執筆者の写真Channah

不測の事態

チャリティイベントからちょうど1ヶ月が経ちました。


あの日の朝も爽やかな風を感じながら車に乗り家を出ました。


最初にすれ違った車のナンバーが


・222


あらまぁ、なんて幸先良いの♪



2台目



・222






もう、今日のイベントは絶対成功するんじゃない?と確信しました。


単純ですけどね。これで良いんです(笑)






さて、イベント直後から猫たちのことでノンストップで動いてはいますが、今回は想像もしなかったことがあり、シェアさせていただきます。



自宅の保護猫のトライアル、

野良猫の捕獲(Trap)・手術(Neuter)・元の場所に返すリターン(Return)、いわゆるTNR活動をし始めました。



そのTNR2匹目のことです。

いつも行く餌やりさんの畑の敷地内で暮らす猫たち。親、新たな仔(生後8ヶ月ほど)・子(成猫)、その兄弟、・孫(生後7ヶ月ほど)が数匹います。


その中の親と子はお腹が大きく、親は臨月と思われました。


おやつをあげる時に近寄りはするけど絶対触らせない。だけど必ず私が帰る時はずっと座って見送ってくれて、後ろ髪を引かれいつもごめんねと泣きながら帰りました。



そんな子が開けてあった私の車に入り込み、入れてあった餌の匂いをたどり探していたので、そのままドアを閉め、少し暴れましたがキャリーに誘導し保護。


2日後に病院に連れて行きました。




私の中で出産と不妊手術と迷っていたけれど、出産させた後の里親探しをこれ以上一人では出来ないと判断して、臨月でも不妊手術が出来ると先生から聞き、手術を決断しました。


赤ちゃんたちには本当に申し訳ないけれど。


動物虐待する人間を責めながら、私も命を葬るという同じことをしているのかもしれない。

そんな暗い気持ちの中で、でもいつか産ませてあげられる環境を作るからと心に決めて母猫を預けました。



夕方、母猫を迎えに行き、まず精算をしていた時、受付さんが

『廣田さん、赤ちゃんたち、まだ生きてるんです』

と。



『えっ!?!?』




なんと、不妊手術時にお腹から取り出した赤ちゃんの心臓がずっと動いていて、先生は見棄てておけなかったんだと思います。どのくらい早く産まれたのか聞いたら、1週間くらいとのこと。


小さな小さな3匹が温められて寝ていました。



‘’子猫は温めないといけないので、温める電機とペットヒーターをお貸ししますから。‘’


‘’多分、助からないと思うので、あまり頑張らないようにしてください。‘’




そう言われ、哺乳瓶とミルクをもらい、段ボールに入れられた小さな小さな赤ちゃん猫達をうちに連れ帰った。



急いで赤ちゃん猫を入れる場所を準備して電機を取り付けて、ミルクを作る。



出かける予定があったけれど急遽キャンセル。




それからずっと目が離せなかった。


温め過ぎても熱中症になる。


温度は?


ミルクの量は?


どのくらいの間隔であげる?




助からないかもしれないけど、ここにある命は生きてる。



ひたすら赤ちゃんの横で検索したりミルクをやったりするしかなかった。


でもミルク飲まないし…半泣き。




乳飲み子へのアドバイスをいただきたく、どなたか詳しい方がいらっしゃらないかと先日お世話になった飼い主探し隊の森さんに連絡をしました。


各務原市の子猫カフェ、サンクチュアリのオーナーさんとお繋ぎいただきました。

SMSという短いメールで何度かやり取り。

色々事情を話したところ、あちこちに連絡をしてくださったようです。



『うちの子育て中の猫に任せようか?』と言ってくださる方があったようですが

私が猫エイズ、猫白血病の検査を母猫にしていなかったから、リスクは負わせられないと判断。


ミルクやりに手を上げてくださった方もありました。


まだ諦めきれないと

術後の母猫のもとに置いてみたら、最初は警戒していたけれど鳴き声を聞いたり匂いを嗅いで、母乳をあげる体勢になってくれた母猫…(;_;)

良かった!と安堵しましたが、赤ちゃんたちが母乳を探せない……



2時間ほど様子を見ていたけれど全く飲めなかったので、人工ミルクをあげることにしました。


ウンチとおしっこもさせ、ミルクを飲ませようとするけど飲めない。飲まない。

哺乳瓶でもシリンジでもスポイトでも無理。温度?ミルクの配合?



慣れないこともあって手間取り、眠る暇はなかった。





赤ちゃんたちが産まれて、24時間が経ったであろう3/21午後、ミルクを飲む量が少な過ぎてもう私ではダメだとなり、加えて他の猫をお世話する時間もなく、全ての猫にストレスを与える状況になってしまったため、子猫カフェサンクチュアリさんに助けてくださいとヘルプを出しました。



遅すぎたかもしれない。


でも一人で努力しようとしたけれど、身体にも心にも限界だった。

そしてこのまま小さな命を諦めることもしたくなかった。



『今は子猫の身体を考えたら病院に入院させた方が良いと思う。』


目から鱗。




祝日だったこともあるけれど、

病院から渡された私には病院に連れて行くということも頭には浮かばなかった…


お知り合いの先生に、相談してみるからと預かってくださいました。




ミルクを飲めるようになれば、私が面倒見てもいいかなと思ってる。どうせ夜中起きてるし。


4ヶ月の子供さん(人間の、です)を育てるサンクチュアリのオーナーさんの言葉。こんな凄い神みたいな人がいるのかと心底驚かされました。




常々、どんな保護団体さんも猫カフェさんも保護されている犬猫はいっぱいで、私が相談を受けた時もなるべく紹介しないで自分の手で探す努力をしようと考えてはいるけれど、自らが頼る結果になってしまった。


でも、最終的にこういうところがあったことで私は救われた。



私が楽になった分、誰かが眠らずお世話をしている。


その事実は変わらない。



入院した赤ちゃんたちも、身体的に心配することがありどうなっていくかわかりません。退院すればまたミルク生活が始まるでしょうが、どこでどうしていくかは全て未定です。



今、眠る時間がある時に体力を温存して準備し、再開に臨みたい。なかなか身体も言うこときかなくなってきてるけど(笑)




不妊手術で取り出した赤ちゃんを生かしておくということ。

今回あったことはこのことは多分、とても稀なケースであると思います。



こんなことなら普通に出産させてあげれば良かったと、そしたら誰もがしあわせだったのにと悔やまれます。


他にも悔やむことだらけですが、


これは私の確認不足、思い込み、それが招いたこと。最近病院ではなるべく質問するようにしていますが、もっともっと、常に疑問を持って対話していくことが必要だと感じました。




今回のことで、猫の保護をするに当たり、色々と限界を感じています。

突然何かが起きることは日常茶飯事であることで、キャンセル出来ない予定を入れることが怖くなって来ています。



そのためベリーダンスを続けることも厳しく…私自身が踊ることは今ある予定のみにしようと思っているところです。


が‼️このチャリティはまた開催したいという気持ちは強くありますので、引き続き皆様とも繋がっていきます。

そして同様に、引き続きdanamにもお声を掛けていただけると大変嬉しいです。





ご相談させていただきました

飼い主探し隊の森さま

子猫カフェ サンクチュアリのオーナーさま

赤ちゃんたちを受け入れてくださっている病院のみなさま

事情を理解してくれたdanamのみんな

相談にのってくれた友達


本当にありがとうございました。

まだまだ、先がありますので出来る限り頑張ります。




頑張った母猫と、今も頑張っている小さな命にも、たくさんのエールをいただけましたらとても嬉しく思います。







最新記事

すべて表示

御礼

Comments


bottom of page